ChaO(チャオ)に客がいないというのは本当か?爆死なのか?噂の映画ChaO:人間と人魚姫が描く異色のラブストーリーを調べる
日本アニメ界から新たに登場した長編アニメ映画『ChaO』は、人間の青年ステファンと人魚姫チャオの恋物語を軸に描かれる異色作です。舞台は人間と人魚が共存する未来都市。中国・上海をモデルにしたエネルギッシュな世界観、10万枚超の作画で表現された圧倒的な映像美、そしてコミカルでダイナミックな動きが観客を惹き込みます。
船舶会社で働く青年ステファン(声・鈴鹿央士)は、突然現れた人魚王国のお姫様チャオ(声・山田杏奈)に求婚される。人間と人魚の関係が悪化する中、2人の結婚は友好の架け橋になるとして物語は展開する。総作画枚数10万枚超、アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞。(引用元:[Yahoo!ニュース](https://news.yahoo.co.jp/articles/c290fcda682929d525a9069b8dc73f4e5a86af15))
現状の実績(低実績の評価)
- 公開から3日間での動員:約1万人/興行収入:約1,500万円
全国300スクリーン以上での公開にもかかわらず、この初週末の数字は極めて低調であり、業界内では「歴史的爆死」とも表現されています。 - 業界評論やアニメファンの反応でも厳しい評価
一部では「構想9年、作画10万枚、300館公開なのに興行収入は5,000万円にすら届かない可能性が高い」「とんでもない大赤字は間違いない」との指摘も見られます。 - ランキングでも注目度は低いまま
映画ランキングでの注目はわずかに上昇はしているものの、話題作と呼べるレベルには到達していません。
『映画』興行収入1500万円、動員約1万人「歴史的爆死」 – いまトピランキング

@cub_0 映画始まってから2人来ました。 そのうち1人は序盤で帰った。 #チャオ#映画#映画館#人いない ♬ オリジナル楽曲 – やづ
チャオとは、あらすじなど
- タイトル:『ChaO(チャオ)』
- 公開:2025年(日本公開/国際映画祭でも上映)
- 監督:青木康浩
- 制作:STUDIO4℃(『鉄コン筋クリート』などを手がけたアニメーションスタジオ)
- 声優:
- ステファン(人間の青年):鈴鹿央士
- チャオ(人魚王国のお姫様):山田杏奈
あらすじ
舞台は 人間と人魚が共存する未来都市。
船舶会社で働く青年ステファンのもとに、突然人魚王国のお姫様・チャオが現れ、求婚する。
人間と人魚の関係は船のスクリュー事故で悪化していたが、2人の結婚が友好の象徴とされ、周囲に押されるように結婚へと進んでいく――。
物語は「人間と人魚の恋」「異種族間の共存」をテーマにしつつ、基本はコミカルなラブストーリー仕立て。
圧倒的な映像美
- 総作画枚数10万枚以上の手描き。
- 上海をモデルにした未来都市が緻密かつカラフルに描かれ、背景だけでも見応えがある。
- 水や光、雑多な街並みなどの質感表現がリアルで、映像に酔うレベルの迫力。
2. STUDIO4℃らしい独創性
- 『鉄コン筋クリート』のスタジオが制作。
- 個性的でクセのあるキャラデザインや、常識外れの動き。
- 「アニメーションってこんな自由なんだ」と思わせる表現力。
3. 国際的な評価
- フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞を受賞。
- 日本だけでなく海外でも「アート作品としての価値」が認められている。
STUDIO4℃(スタジオよんどしい)とは

- 正式名:株式会社STUDIO4℃
- 設立:1986年
- 拠点:東京都武蔵野市
- 代表作:
- 『MEMORIES』(1995年)
- 『マインド・ゲーム』(2004年)
- 『鉄コン筋クリート』(2006年)
- 『GENIUS PARTY』(2007年)
- 『ベルセルク 黄金時代篇』(2012年~)
- 『海獣の子供』(2019年)
- 最新作『ChaO』(2025年公開)
『AKIRA』に関係があるとのこと
『AKIRA』の制作には、後に STUDIO4℃を立ち上げるスタッフ が多数参加していました。
特に 田中栄子(STUDIO4℃の創設者のひとり) は『AKIRA』の制作に携わり、その経験がのちの独立につながったと言われます。
特徴
- 実験的で独創的なアニメーション
- 一般的な商業アニメと比べて「芸術性」「映像表現の挑戦」に重きを置く。
- 物理法則に縛られないダイナミックな動きや、圧倒的に細かい背景美術が特徴。
- 海外評価が高い
- 『鉄コン筋クリート』は日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。
- 『海獣の子供』や『ChaO』はフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭など海外映画祭で評価されている。
- 多彩なクリエイターとのコラボ
- 松本大洋(漫画家)、大友克洋、今敏、湯浅政明など、著名なクリエイターの作品を映像化。
- アート色が強い作品が多く、ファンからは「アニメの尖兵」と呼ばれることも。
名前の由来
「水は0℃で氷に、100℃で蒸気に変わる。4℃は変化の兆しの温度」
つまり “常に変化し、新しい表現に挑戦するスタジオ” という意味が込められています。
なぜ酷評が多いのか?作画は良いのだが内容がイマイチらしい
1. 絵と脚本のバランスが悪い
- 作画は圧倒的に凄い(動きや背景の緻密さは一級品)。
- しかし 脚本は単純で子供向けレベル(人魚姫ベースの安直なラブストーリー)。
- つまり「映像は芸術的なのに、話は凡庸すぎる」ギャップが観客をしんどくさせる。
2. 演出・構図の不自然さ
- 長回しの退屈なシーン(馬車の場面など)が多く、緊張感が続かない。
- 手足のバランスが崩れたキャラ作画や、不自然な動き(お盆を90°回すなど)が目立つ。
- 「下手」ではなく「無理のある演出」で絵が狂って見えるのが問題。
3. 絵に頼りすぎて観客の見方を誤解している
- スタジオ4℃は「観客は絵を細部までじっくり見る」と信じて作っている。
- しかし大半の人はキャラの表情やセリフを中心に、全体をぼんやり見る。
- そのため、作り手のこだわりが普通の観客に伝わらず、ただ退屈に感じられてしまう。
総括
岡田さんの見方では、
- 「絵は神レベルにすごい」
- 「脚本は凡庸で退屈」
- 「演出が不自然で観客を置いてけぼり」
このミスマッチが『チャオ』を“頭が悪くなるような作品”にしてしまっている、という批判でした。
『ChaO』のおすすめポイント3つ
- 圧倒的な映像美と背景表現
上海の雑多で活気ある街並みや部屋の細部まで描き込まれた緻密な美術が、映画全体に独特のリアリティを与えています。 - 異種族の恋と共存を描くテーマ
事故や対立を背景にしつつも、あくまでドタバタラブコメとして描かれ、重くなりすぎず親しみやすい。 - STUDIO4℃の挑戦的な作風
『鉄コン筋クリート』を手掛けたSTUDIO4℃らしく、キャラデザインや動きに強烈な個性を持たせ、国際映画祭でも評価を得ています。
総括:独創性と王道が交錯するアニメ
『ChaO』は、物語は古典的ラブストーリーに近い一方、映像と演出は驚異的に独創的。気楽に楽しみつつ、アニメ本来の「動きの楽しさ」を再確認させてくれる作品です。
ベタな物語だけど伏線の回収が気持ちよく、二回目の方がさらに感動した。シネスコ画面の隅々まで手を抜かない美術は素晴らしい。
レイトショーで観てから寝たら夢にチャオが出てきた。観客は4人くらいしかいなかったが、印象には残る映画だった。
映像は独特で華麗だしキャラクター造形も面白い。ただ物語はオーソドックスで、令和7年公開にしては違和感もあった。
時間をかけた作画は見事だが、脚本や宣伝が弱かったのでは。奇抜と変なデザインは違うと思う。
最近の予告で何度も流れていたが、正直まったく観たいとは思わなかった。誰に観てもらいたい作品なのか疑問。
確かに映像は美しいが、ストーリーに盛り上がりや裏切りがなく平凡。キャラデザインがもっと普通なら良作になったはず。
作画は凄いが、キャラデザインのクセの強さで駄作になっていると思う。映像を見るなら面白いが、映画としては退屈。
引用元:Yahoo!ニュース
コメント