【温泉むすめ・戸定梨香・宇崎ちゃん】炎上の理由は？公共×萌えキャラが生む3つの危うさ

美少女キャラクターによる地域振興や社会啓発は、一見すると斬新で効果的。しかし「温泉むすめ」「戸定梨香」「宇崎ちゃん」をめぐる炎上事例が示す通り、その裏には大きなリスクも潜んでいます。
「温泉むすめ」「戸定梨香」「宇崎ちゃん」――これらの美少女キャラクターは、本来“地域活性化”や“社会啓発”のために起用されたにもかかわらず、いずれもネット上で炎上を引き起こしました。

彼女たちの共通点は、“萌えキャラ”としての魅力と“公共性の高いプロジェクト”との組み合わせ。ではなぜ、それが問題視されたのでしょうか？3つの事例から考えます。

この記事では、3つの事例から見えてきた共通の問題点と、今後の表現に必要な視点を整理します。

引用元（全文はこちら→）https://news.yahoo.co.jp/articles/4371f4803e5bc22a00e8e72cdbe0995ed1d2d4c6

🔶温泉むすめ：「夜這い」「スカートめくり」設定が批判に
🔶戸定梨香：へそ出し・胸の揺れが「女子中高生風」で物議に
🔶：献血ポスターに「過度な性的表現」疑惑
【温泉むすめ・戸定梨香・宇崎ちゃん】炎上についての「みんなの反応」

🔶温泉むすめ：「夜這い」「スカートめくり」設定が批判に

温泉地の魅力を伝えるため、全国の温泉を美少女に擬人化した「温泉むすめ」。一部キャラクター設定に「夜這い」「スカートめくり」などの表現が含まれており、2021年に批判が殺到。
公的支援（観光庁後援）があることから、「女性蔑視」「公共性にそぐわない」といった声が強まり、公式は設定を削除しました。（以後この「スカートめくり」の設定は消滅しています！）
「夜這い」は文章設定としてのみ存在（小野川小町をモチーフにしたキャラクターに、「夜這いを期待する」という設定文があったものの、それは公式サイトやキャラ紹介文の一部でした）

問題点：公共プロジェクト×性的表現の相性の悪さ
公共の場で“性を連想させる”設定は、支持層以外の反発を招きやすい典型例です。

🔶戸定梨香：へそ出し・胸の揺れが「女子中高生風」で物議に

千葉県警の交通安全啓発動画に起用された、ご当地VTuber「戸定梨香」。彼女のセーラー服風衣装・へそ出し・揺れる胸などの表現が、「女子中高生の性的対象化」とフェミニスト団体から抗議を受けました。

その結果、動画は削除され、議連とファンの間で対立が泥沼化。議論は本来の「交通安全」の趣旨から逸れてしまいました。

セーラー服風で丈が短いミニスカート、腹（おへそ）露出、動きに合わせて胸が揺れる演出

問題点：キャラの年齢感・見た目・露出への認識の差
若者向け表現が「未成年の性商品化」と見なされるリスクを含んでいることが示されました。

🔶：献血ポスターに「過度な性的表現」疑惑

2019年、日本赤十字社と漫画『宇崎ちゃんは遊びたい！』のコラボ献血キャンペーンが行われ、ポスターに大きな胸と幼い顔の宇崎ちゃんが登場しました。

「公共広告にふさわしくない」
- アニメキャラの描写（特に大きな胸と幼い顔立ち）が「過度に性的」であり、「公共の献血キャンペーン」とは不釣り合いと指摘。
「女性蔑視につながる」
- 献血という善意の行為に性的要素を絡めるのは、女性を道具のように扱っているように見えると懸念。
「文化の違いを尊重すべきだが、公共の場では慎重に」
- 日本のアニメ文化への理解は示しつつも、公共性の高い場所では“万人に違和感を与えない表現”が望ましいと主張。
「もしアメリカでこれをやったら完全にアウト」
- アメリカなどの西洋文化圏では、このような表現が「子ども向けアニメキャラの性的描写」と誤認され、強く批判される傾向がある。